涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

あー、もううるさいな、ハルヒ厨だよ、文句あるのかよwww


と、いうわけでアニメにすっかりハマり、
「その気になれば四六時中触れていられるから」という
オタ丸出しの理由で購入した小説版「涼宮ハルヒの憂鬱」です。
自分のラノベデビュー作。
質の高いレビューや機知に富んだコメントは、
もう方々から出ていることでしょうから、
あんまり真面目にレビューしません。(^^A;


とりあえず、ハマりこみました。
基本的に、本は「熟読」を旨としている自分ですが、
この本ばかりはもう先が知りたくて知りたくて、
斜め読み、速読リーディング、なんでもありで
2〜3日程度で読了しました。文庫本一冊に
一ヶ月はかける自分にしては、驚異的な速さ。
まぁ、ラノベだったから、というのもありますが。
(さすがに司馬遼太郎やヘッセと谷川流を単純比較はできまいw)
もちろん、一通り読み通したあとは、また最初から「熟読」。


文章の上手い下手やら、文学作品としての観点からは
賛否巻き起こっていますし、
「結局、ヒットは京アニのおかげだ」とも言われますが、
自分には、十二分に満足できた作品でした。
ラノベは「読み物としておもしろければよし」という
割り切った視点で評価されるから「ライトノベル」であるにも関わらず、
文学的観点から厳しい目で見られたりするのは、
やはりそれだけ作品が際立っていた証拠ではないでしょうか。


自分にとって、やはりキャラが魅力的でした。
何より主人公(?)のキョンが魅力的なこと魅力的なこと。
「あのキョンが嫌いなんだ、独り言で埋め尽くされた陰気で(ry」と
おっしゃる方も多いですが、もうこればかりは好き好き。
司馬遼太郎の自分の好きな言葉を置いておきます。

「小説作品の批評というのは、一面、あの女性は
美人かどうかという議論に似ている。
けなす側は、彼女の顔は鼻孔が見えすぎているとか、
小鼻が張りすぎているとか、まつげが
短かすぎるとか、生えぎわがもっと濃くありたいとか、
部分々々の形象観察において的確であり、
その当人もみとめざるをえないほどに説得力もある。
が、ほめる側に立つと、部分々々の形象の問題を
はずすか越えるかしてしまって、いきなり魅力が
あるかないかの、右とはまったくちがう次元においての議論になる。」


あと、これを読んで感じたのが、京アニクオリティの恐ろしさ。
なんかもう、アニメの台本読んでるような感じでしたから。
どれだけうまくアニメ化したんだと。


ぐだぐだ書きましたけど、とりあえずオススメ。
迷ったら読んでみてください、地雷じゃないと思うから。