本嫌いにさせる日本の国語、文学教育

http://www.kosa-ca.com/cgi-bin/mt/archives/2006/06/post_452.html

私は中学三年になるまで読書や本が大嫌いな少年だった。 
それがなぜ活字中毒と言われるほど本を読むように
なったかというと、当時の古文の教師がいいことを教えてくれたからだ。 


彼は、「本嫌いの人が持っている間違った認識」として次のことを教えてくれた。

1. 読み始めた本でもつまらないと思ったら読み終える必要は無い。 本がつまらないのは作者のせい。

2. 飛ばし読み、斜め読み、結末から読み、大いに結構。 「こう読まないといけない」というルールは無い。

3. 本は活字が印刷されているタダの紙。 丁寧に扱う必要はない。 
気に入ったページを破っても、折っても踏み台につかっても構わない。

4. 本を読んで感動するのは自分の人生や考え方と本が触れ合うから。 
だから読み手によって感動する本も感動する箇所も違って当然。 
人が読んで良かったからと言って自分に合うとは限らない。

5. 本を読んでそこから何かを得ることを期待してはいけない。 
読書とは自分の頭で考えられない人が人の頭を使って思考するだけのこと。(Schopenhauer)

自分は重度の活字中毒患者ですので、本嫌いの人の
気持ちはよく分からないのですが、それでも、
「自分、もし活字が嫌いだったら、現代文とんでもないことに
なってただろうな」というのは常々思うこと。
現代文なんて所詮は人生で触れた活字の量。
小手先の技術ではなかなか太刀打ちできるものではありません。
子供に大事なのは、何はともあれ本に触れてもらうこと。
本嫌いの壁を払う上で、悪くない指導法かな、とは思います。