阿房列車物語 百鬼園回想
表記改正への賛否議論
「痴呆」の呼び名の代替案として「認知症」と
することとしたことに関して、「認知」の意味が
正しく伝わらず、適切ではないのではという議論が出ている。
心理学会関係からは、「認知」は人間の知的機能を
あらわす概念であり、それをそのまま病名として用いると
意味が不明確で誤解が生じる危険があるとして異論もある。
社団法人日本心理学会・日本基礎心理学会・日本認知科学会・
日本認知心理学会から連名で出された意見書の中で
その不適切さが指摘され、代案として「認知失調症」を
提起する意見書が厚生労働省に提出されている。
やっぱ、自分だけじゃなかったんですね。
「認知症」という言葉に違和感を感じていた人って。
冷静に考えるまでも無く、日本語としておかしい。
だいたい、誰もがなりたくないと思っている病気の呼称に、
マイナスイメージを伴わない名づけ方などありうるものか。
言葉としての本質を失った、無意味で無機質な言葉に
なってしまうように思います。
痴呆は、「痴呆」の二文字がピッタリくる症状になってしまうから痴呆。
障害者は障害を抱えている者だから障害者。
これだけよく使う言葉に常用外漢字は当てられません。
気ちがいは気が違ってしまったから気ちがい。
支那はChinaの訳語で支那。変換できないなんてどうかしてんじゃねえの?
一目で意味を類推できるかどうか、それがそのまま言葉の質につながると
思います。現状の極端な言葉狩りは、あまりに危険な気がします。
参考リンク;
“差別用語”と呼ばないで