「著書のインターネット全文公開は暴挙か?」

http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/compass-033.html

 私は、哲学・生命学の研究者だ。脳死臓器移植問題から、
電子メディア論まで、いろんなことに首を突っ込んでいる。
複雑怪奇な現代社会を分析するのがとても面白くて、いままで
6冊の単著と、数冊の共著を出版してきた。私の本を系統的に
読んでくれる読者の方にもめぐまれて(ほんとうにありがとうございます)、
書店に行くと、現代思想や科学論あたりに私の本が常備されているという
状況がついこないだまでは続いていた。


 と、過去形で書いたのにはわけがある。というのも、昨年あたりから、
私の本がたてつづけに絶版になったのである。それも3冊続けてだ。
(以下URL参照のこと)

暴挙でもなんでもないと思います。グッジョブです。
ていうか絶版て。。。
まぁ、アレですよね。出版社が既得権益守りたがってるだけであって。
どっかで「ネットは便所の落書きだ。活字にする苦労を考えたらば、
活字というのはありがたいものだ」などとのたまう、二十世紀に一緒に
捨ててくればよかった、と思ってしまうようなジジイもいましたが、
ネットの力ってのは、やっぱりすごいと思います。
いや、堀江みたいに手放しで礼賛するわけじゃないですが。
多分、放送に取って代わることはないですし、
活字を絶滅させることもないでしょう。放送でも活字でもない新しきメディア。
それがネットであると思います。
ゆえに、多少、既存メディアのパイを食らうことはあっても、食いつぶすことはないでしょう。
まぁ、放送も出版も長い間ぬるま湯につかっていたわけで、
いい灸になったと思うのですが、いかがでしょう?