22日のことについて。その8

アビタクさんは言います。「遅いー、道行く人に冷たい目で見られたし」
と。いや、こっちも拉致されるかどうかの瀬戸際だったんだってば。
とりあえず、ホームに向かい、電車を待ちます。するとどうでしょう。
先ほどの女です。馬鹿でかいリュックサック女です。
同じ列に並び、大垣行きの列車を待つ羽目になります。
そして、列車が滑り込み、中に入ると、クロスシートです。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E3%81%AE%E5%BA%A7%E5%B8%AD)


そして何ということでしょう。


リュック女ペアと我々二人は相席です。
ハタから見ても、かなり痛々しいオーラを出していたお二方。
相席になると、余計にそれを感じます。
「東京ゆうたら、京極センセがおるで!
もう楽しみでたまらんわー。あの人の小説はすごいもんなー。
jkll;(聞き取り不能)サンのかっこよさといったら……(ry」
「大体、何処に普通列車に乗って大阪から北海道まで行くなんていうやつが
おるねん。うちらすごいわー。」
「部活が云々…」


すごくないし、五月蝿い。ていうか、公共の場で
京極夏彦とかいうディープで、文庫本をものすごく分厚くするのが
趣味の作家の話をするな。

ていうか、お前ら、部活って、中学生かよ!ガキくせぇ。
(小学生かと思った…(ww


まぁ、この女どもがアレなら、こいつらの話を断片的に聞く
(いや、正しくは聞かされる)だけで、「京極夏彦のハナシ」とまで
見破る俺も俺ですorz(リンゴノキモチモ、ヨクワカル……


あんまりにムカついた(ていうか、五月蝿い。)我々は、メールで
連中の悪口を言い合います。その上、アビタクさんを除いても、
3人に自分は、自分の置かれた状況とこいつらの悪口と愚痴りました。
(あの時の人、お世話になりました(ww


しかし、これが三十分続くのかと思うと、耐えられません。
実力行使です。(司馬遼太郎京極夏彦ごときに負けてなるものか。)
詳しい報復内容は覚えていません。ただ、こんな感じだったと思います。
「あー、うっさい。
「何か、痛いねー。さっきから何か痛いよー。」
「アビー、痛い、痛い、痛すぎるっ!」


そのたびに振り返る京極女。
「何?コイツ」といわんばかりの、
鬼のような形相。
愉快でたまりません。


(ボソッと。)「ていうかさー、電車の中は静かにするのがキホンだよねー」
「最近はマナーを守れない若者が多いよねー」


どんどん、口数が少なくなる京極女。
仕舞いには黙ってしまいました(www


一仕事終えたあとというのは、爽快ですね。
大垣駅に降り立ちます。関ヶ原古戦場も程近いここ大垣。
11時過ぎ、と、まだ多少、時間に余裕があります。15分ほどです。
駅前を覗いてみることにします。糧秣の補給は済んでいるので、
あくまで冷やかしです。するとどうでしょう。
駅前にローソン(確か。)があるではありませんか。


なんていうか、この驚きを口で説明するのは難しいのですが、
一言で言うと、米原VS大垣は、大垣圧勝。
予想外の結末です。新幹線が止まっても、負けは負けです。死んでもらいたいです。
なんと無駄な労力を、と絶望的な気分に浸りましたが、仕方ありません。
次回以降の教訓としましょう。
用も無い上、そこまでの時間の余分は無かったので、素直に電車を待ちます。
滑り込んできた電車は、見た目は、「まぁ、新しいね。」ぐらいのもの。
可もなく不可もなく。といった感じ。しかし中がすごかった。
どうやら、特急車両らしく、電光掲示板はついているわ、
座席の質は上々だわ、内装はピカピカだわ、各車両のデッキと客室を区切るのは
上等なガラスだわ。最高です。
一列目の最前列から2列目。多少、ガラス戸が災いして、騒音が耳につきますが、
許容の範囲です。リクライニングも、ムーンライト九州とは比較になりませんが、
自分はリクライニングはそんなに求めません。すばらしい。
バカみたいに重い荷物を上に上げ、日本酒を猪口にそそぎます。
キュッと一杯。アビタクさんが、「さっきまた、京極女に会ったよ。
あいつら6号車っぽい」


どこまでもまとわりつく京極女。もう見てられません。
電車はホーム入線、5分後に発車しました。
なにせ、相当体力を使いました。アビタクさんはお疲れのようで、
早々に寝てしまいました。自分は、「坂の上の雲 5巻」を読みながら、
酒を飲み続け、一瓶カラにしました。酔いが周って、フラフラです。(ww
それでも少し冒険を、と、後ろの客車を見に行きました。
途中のセミコンパートメント席は、多少魅力的でしたが、
やはり寝にくい上に、五月蝿そう。徹夜で騒ぐ分には便利(騒ぎやすい環境)
なので、2人じゃさみしいですが、3人4人となったときには、
選択肢に入れてもいいかもしれません。
それにしても、目に付くのが、デッキに腰をおろす人々。
指定席券が手に入らなかったのでしょう。ムーンライトながらは全席指定です。
最悪、次の駅で強制的に降ろされるシチュエーションですが、
車掌さんがいい人です。カタチ上の指定席券を発行してあげて、無事のようです。
デッキ組は、リーマンも多いです。自分は旅行だからヘーキですが。
(その上キチンとした座席。)
かわいそうに、仕事です。合掌。


さて、名古屋には日付変更直前、23:49から6分の停車です。
名古屋の空気はぜひとも吸ってみたい、ということで、ホームに降り立ち、
深呼吸。うーん、次は是非、名古屋にも訪れたいものです。


さて、再び電車に乗り込んで、坂の上の雲の世界とアルコールに浸かっていると、
日付変更です。残りはまた明日。(22日についてで、8日を費やしました。ハァ。





でわ。