22日のことについて。その7

とりあえず、食べ物屋の捜索です。
しかし、なかなか手ごろなお店が見つかりません。
最悪ここ、という「アテ」はありました。
来るとき、見かけた京都駅構内の立ち食いそば屋です。
しかし、京都を去るにあたって、金あらば、
祇園の料亭で豪遊することが必然のような、
そんな京都の夜に、立ち食いそばとは、あんまりだ。
そういう思いがあり、駅ビルに入居する飲食店を物色。
しかし、めぼしきものは見当たらず。8時10分ぐらいに
なろうかとしているところ。この先、ここで食べなくては、
大垣までは、田舎に向かう一方です。
断腸の思いです。


改札のおっさんに18きっぷを見せ、連絡階段を駆け上がり、
問題の立ち食いそば屋へ。見た目は結構こぎれいなつくり。
食券自販機の前に立ち止まってなお、悩み、後ろに並んでいた
おっさんに順番を譲りました。悩みに悩みぬいた末、
「大盛り冷やしうどん」を選びます。500円もしなかったでしょうか。
リーズナブルです。アビタクさんは暖かい方のそばなんかを
頼んでいたはず。作っているのは、若いおねーちゃん。
味にいよいよ不安を抱きます。そして、出ました、ぶっかけひやしうどん。大盛り。
一口、ちゅるっと。
う、、、うまい。しこしこの麺に、絶妙に絡み合うつゆ。
そして、そのつゆがまた、コクがある。う、、、うまい。
瞬く間に食べつくし、つゆもすべて飲み干しました。
さ、、、最高です。麺といい、つゆといい。飲むには少し、濃い目のつゆでしたが、
それ以上にうまい。アビタクさんも、とても満足しながらの完食で、
のこしたおつゆは、ワタクシ目がすべていただきました。
ピリリと効いた七味がまたなんとも。


時計に目をやると9時40分前。いい時間です。
二人とも、席を立ち(と、いっても席はありませんが。)「ごちそうさま」の
一言とともに、店を出ます。うーん、ねーちゃん、あなどれません。うまかった。


さて、あとは、一路大垣へ向かうのみです。
関ヶ原の近い、大垣へ。途中、米原での経由が必要の模様。
とりあえず、米原へ行く電車を訊き、待ちます。
すると、緊急検査のため、遅れのアナウンス。予定より5分ほど遅れて、
電車が滑り込んできました。中に乗り、荷物がかさばることもあり、
補助席を出すと、最後尾の車両だったため、車掌と窓越しに向かい合うカタチに。
車掌、列車の遅れを謝るも、その姿に申し訳なさそうな表情ナシ。
その後も終始、やる気のなさそうな変化は無いまま、終点の駅まで向かいます。
あー、向かい合うカタチなだけに、その態度、非常に不愉快。
あ、ひじついていやがる。おい、お前、名前覚えたぞ。ちくしょう。


結局、なんとか(失念。)という駅で、乗り換えます。
すると、今度の車掌は好青年です。アナウンスにも気合が感じられます。
先ほどの「あー、早く仕事おわんねえかなー。だりー。」という男とは
打って変わっております。すばらすぃ。
結局、終点、米原まで、終始いい感じでした。こちらとしてもご機嫌。
そして、米原駅に降り立ち、その車掌さんに、訊きます。
「大垣行きはー、何処になりますかねー?」
すると、車掌さん。さすが俺の見込んだ男。(ぉ
「えーっと、向かいの、○(失念。)番ホームですねー☆」


……さわやか☆
先ほどのクソ車掌に聞かせてやりたいこの言葉。
そして、まったりトイレなどに行きながら、のんびりホームに向かっていると、
先ほどの「さわやか・さわたろう」(命名。)さんと、またバッタリ。
「いそがないと、そろそろ電車、出ちゃいますよ」


さわやか☆
「僕もあのホームに用があるので」と、一緒に行くことに。
たどり着くと、ジャストナウ(ぉ)で、電車が出てしまった後ですが、
そんなのいいんです。よかよー。さわたろう、ありがとう!
しかし、ホームでは、たくさんの18キッパーが。その中の二人組。
大きな旅行用リュックサックを背負った女子二人組。小学生とおぼしき。
それが、運命的な出会いであろうとは、このときまだ夢にも思っていませんでした。


さわたろうは、ハナシを続けます。
「えーっと、次は、、、30分以上後になりますねー。」と。
いや、でも今が10時すぎとか、その辺。米原からはそんなに距離が
なく、30分ほどで行け、大垣には11時過ぎに着く計算。
ムーンライトながらが11時19分発でありますから、
……ヨユーであります。
ていうか、今からの30分が問題であります。
夜行快速に糧秣(昔かよ)は欠かせません。酒・つまみは、大阪で買った残りが
あるのでいいですが、それ以外の飲料水も、当然、必須です。


幸い、米原は新幹線も止まる駅。米原に至るまでに、車両基地らしきものも
見かけましたし、確か米原は、JR西日本JR東海の、境界線で、
ちょっとした、鉄道の駅としてのメッカだった記憶が。
期待して、意気揚々と、二人で駅を出ます。
すると、荒涼たる畑が一面と。今、俺らは米原にいるんだよな?と小一時間(ry


まぁ、駅の片面だけに偏って店が集まる、というのはよくあるハナシで、
我が町、姪浜も数年前までは駅南側は悲惨な状況でした。うんうん。
そして、ホームに戻り、やはり荷物をひきずって二人で動くのは得策ではない、と
判断。殿(しんがり)として、ワタクシがもう片側の出口に突入することに。


とっつにゅうー!と、意気揚々と出ては見たものの、そこは、
別のイミで、荒涼たる風景。
イトーヨーカドーのようなタイプの、老朽化が目立つ
スーパーがひとつ。(それも、「中規模」程度の。)閉店時間を過ぎたのでしょう。
そういうことにしておきましょう。閉まっております。
あとは、これもまた老朽化の目立つホテルが一軒。
ビジネスホテルのようであります。入り口が薄暗く光っており、
営業しているかどうかさえぁゃしぃ状況。
それと、閉店後も電気をつけて仕事に明け暮れる小さなレンタカー屋。
そして、眼前に広がるのは、来る当てもない客を待ち続ける、
10台近くのタクシー。人っ子一人居ない駅前周辺に、
あまりにも台数が過剰です。


なんというか、まぁ、、、
ここ、ホントに新幹線が止まる駅ですか?と小一時間(ry


ていうか、勝ちましたね。福岡。いや、姪浜ですら圧勝です。なんですか?コレ。
京都で惨敗したあとだけに、少し気分もいいです。(別のイミで。
結局、あてもなくコンビニを探します。駅前にはありません。
駅前の一直線の道の延長線上には、T字路、そしてさんさんときらめくパチンコ屋。
ここが一番にぎやかです。orz
T字路まで出ると、右手にコンビニらしきものが。
HOT SPARという、時々田舎で見かける、痛々しいコンビ二です。
結局、コンビニまで徒歩10分弱。10分弱も歩いて、
まがいもの(失敬。)にしか出会えません。
途中あったお店は、いかにもまずそうな博多ラーメン屋。
もう見てられません、米原
アビタクさんに頼まれていた一リットル分のお茶は、
伊衛門と、おーいお茶 濃い味を。自分のぶんは同じく濃い味を、一本。
酒があるので、一本で十分です。店内は、18キッパーとおぼしき
中年男性二人組が、同じく買出しを。
早々に店を出、また、いつ拉致されてもおかしくないぐらい人気の無い
米原の道を、駅に向かい、泣きたい気持ちで歩き始めました。
そして、着くと、列車発車の10分ほど前。
駅構内に一歩入るだけで、18キッパーとおぼしき人が多数。
アビタクさんのところへ向かいます。