自分が自分じゃない。

なんと、坂の上の雲 4巻を
もう読み終えてしまいました。


らしくないスピードで読んでいたので
また、1ページ目から読み直す気でいますが、
それにしても、すごい。
なにせ、この「坂雲」3巻まで読みきるのに
ジャスト1年。通常、4ヶ月程度かけて
一言一句かみしめて、頭の中で
(後付の関連地図も使い)状況をしっかり分析し
じっくり読んできただけに、異常といっても
過言ではないです。


何が自分をそこまでさせたのか。
やはり、物語の盛り上がりです。
黄海海戦で、逃げ惑うロシア艦隊を、あせりから
うまく動けなかったものの、
徹底的に消滅させにかかった
東郷平八郎率いる大日本帝国連合艦隊


劣勢に立たされている日本陸軍を用い、
綱渡りに綱渡りを重ね、巧妙かつ
狡猾な手腕をふるい、
露軍と渡り合う稀代の名指揮官、児島源太郎。


さらに、読んでいるこちらですら、
無能さ故の憤りを、強く感じる
参謀長、伊地知幸介が仕切る乃木第三軍による
愚行に愚行を重ね、大量(数万単位)の日本民族
無意味の死に追いやった旅順攻撃。


まったく、惹き込まれます。
しかし、さて、5巻を買うにせよ、
金がない。露軍を攻めようにも弾薬・兵員が
なかった日本陸軍に、何処か似通っている気もします。




でわ。